2020年05月

私の住む岩倉市は五条川の桜が有名です🌸

小さい頃から眺め続けた桜、散り始めに橋から眺めていると花筏がどんどん流れてきます。

そんな花筏を表現したいと思い、染めた訪問着です。
当時、日本染織作家展に入選した後、お客様に気に入っていただき、父(丸末呉服屋店主)が合わせた帯と共にお買い上げいただきました。

自分の作品をお買い上げいただき、密かに楽しみにしている事があります。
父ヒロシが「どんな帯を合わせてくるのか」と言うことです。

いつも私の想像と違ったり、新たな発見があったり、親子ですが「やられた〜」と思います。

もちろんお客様の為の帯ですので、私は控えて見ているのですが、勉強になります。

そして、お客様の為に訪問着に合わせた白絵羽長襦袢もつくらせていただきました。

こちらは金加工のみの作業ですがす、毎回お客様に合わせて柄を考えております。
この時は能の【かづら帯】の柄にしました。

今回、作品である訪問着以外にお客様の私物である帯と長襦袢を掲載する許可を快くくださったお客様に心から感謝いたします。
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着物の装飾に螺鈿を使う事があります。

螺鈿とは貝殻の内側を薄くした物で、なんとも言えぬ美しい光沢があります。

久しぶりに螺鈿を使おうと思い、使い切っていたので、京都に注文をしようと連絡しましたが「昔は有りましたが、もう10年も前に無くなりました」と言われビックリ‼️
(10年以上、使っていなかった自分にもビックリ‼️)

そこから、慌てて探しましたが、柔らかく曲がり、熱で接着できる螺鈿はなかなか見つかりません。

以前作っていた所でも大掛かりな機械が必要で.もう職人もいない、と言う事で、なんとか在庫を探していただき(これ全て京都のお店です。さすがです。)接着芯は付いていないものの、樹脂化した白螺鈿を手に入れる事ができました。

材料や道具を作ってくださる職人がどんどん減っているのだと、身を持って実感しました。

大切に使わせていただきます!
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自粛の最中ですが、愛知県刈谷市のケーブルTV【キャッチネットワーク】さんに取材していただきました。

番組「東海の肖像」で名古屋友禅を取り上げていただき、手描き友禅の友禅師として、時間をかけて丁寧に丁寧にインタビューや私の染めました着物、図案などを撮影していただきました。

全員がマスクをしての撮影で、染めをしている所も撮影していただいたのですが、マスクをして染めなどした事がなく、通常、手間を省くため筆を(口に)くわえる事があるのですが、その度に「あ、違った💦」となるので思うようにいかず四苦八苦。
去年から友禅師を目指して工房に通っている二十歳のお弟子さんも撮影していただき、(自分の撮影後なのでマスクの下で彼女の緊張をほくそ笑んで見ておりました(悪))
彼女にとっても私にとっても大変貴重な経験となりました。


#丸末呉服#染工房さくら#櫻井めぐみ#名古屋友禅#友禅教室
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